収録日 | 演奏 | 場所 |
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196x/ | バイエルン放響 | |
バイエルンでは,なんといっても第3楽章が秀逸である。
テンポはかなり遅いが,ヴァイオリンの演舞が小気味いいし,コントラバスが
それをしっかり支え,時に雄々しく時に優雅なのである。それらは牧歌的な環境
で創作されたことを想起させる。
とかく,苦難,葛藤,克服という内的な構図でのみ語られがちな5番であるが,
もっと表現主義的な要素を含み,6番につながる曲であることを示した演奏であ
る。
残念なことは,第4楽章のリピートのないところ。